エンジンフードショック
1月 18th, 2014 by SJ_P-parts-netボンネットを開けたときに下がってこないように支える部品ですね。 リアエンジンの911系ポルシェではリアフードショックがこれに当たるのですが、見た目も大きさも機能も通常のFR車で使われているトランクリッドのショックといった感じです。
ポルシェ901から993までの空冷で、30年くらいずっと同じパーツが使われているのですが、他の車種のトランク用より、このポルシェのエンジンフードショックのほうが、寿命は短いように思います。
SJでお取り扱いしているのは、ポルシェに限らずどの車種でも、主に純正品供給メーカーであるStabilus製で、Febiなどの他のメーカーに比べると相対的にはとても優秀なのですが、絶対的に言うとどの車種用でも褒められるような耐久性はないかもしれません。 その中でも特に空冷ポルシェのエンジンフード用の耐久性はちょっといただけない感じです。
空冷ポルシェのオーナーは、それだけ頻繁にフード開けてエンジンルームをチェックするんだよ、なんて説もありますが、エンジンルーム同士の比較ならともかく、ポルシェ以外の車のトランクの開け閉めのほうがそんなに少ないとは思えません。 それに、そもそも空冷ポルシェなんてセカンドカーとして乗っているひとのほうが多いわけで、開閉回数でいえば、どう考えてもポルシェのほうが少ないはずです。
これは私の推測ですが、トランクルームとエンジンルームの違いといえば、熱と汚れなので、これが空冷ポルシェのエンジンフードの耐久性を縮めている原因じゃないかと考えています。 だとすれば、熱はどうしようもないとしても、シャフトの汚れをこまめに奇麗にしてやれば、開け閉めの際にシールを痛めることも少なくなって、いくらかは持ちがよくなるかもしれません。
ちなみに、空冷ポルシェのエンジンフードショックは全部共通と言いましたが、実は3種類あります。
911-512-331-01、これがノーマルバージョンでプレッシャーが370N。
911-512-331-02 は、リアウイングなどが付いている車両用のヘビーデューティーバージョンで圧力は600N。 ノーマル車にこっちを付けることも可能ですが、プレッシャーが大きいということは、それだけ漏れやすいとも言えるわけで、何でもかんでも大きい方がいいとは限りません。 値段はノーマル用と同じです。
993-512-321-00、こちらは、993カブリオレなど幌の関係で大きく開けられず、ショックの取付け位置では調整しきれない車両用の短めのサイズものです。 こちらのお値段は、他の2つよりちょっとだけお高いです。